発掘調査のあゆみ
平成16年度調査 2004年度
調査地点
勝瑞館跡 第10次発掘調査
検出された勝瑞館跡の濠
平成16年度には、勝瑞館跡第10次発掘調査として約2,100㎡の面積で実施しました。
調査は、濠跡の確認に主眼が置かれましたが、その結果上幅11~13m・深さ3~3.5mの大規模なものが検出されました。しかも、それらの濠は単純に方形の区画を囲んでいるものではないことが判明しました。
このことから、勝瑞城館が単郭の方形館ではないことが決定的となりました。
濠跡には、常に水があったことを示す有機質粘土が堆積しており、そこからは多くの木製品が出土しました。
守護町勝瑞遺跡東勝地地点 第7次発掘調査
検出された園池
守護町勝瑞遺跡東勝地地点第7次発掘調査は、平成13年に勝瑞館跡として国史跡に指定された地域の、東側の区域の内容を確認することを目的として実施しました。
ここでは、地割り調査によって大規模な区画が確認されており、また平成12・13年度に実施した発掘調査では大規模な礎石建物跡が検出されています。
調査の結果、園池遺構が検出され、礎石建物の南側に庭園が広がることが判明しました。庭園の全体確認は次年度に行うこととしました。