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発掘調査のあゆみ
平成9年度調査
1997年度
調査地点
勝瑞城跡第4次発掘調査
調査風景→
勝瑞城跡の第4次発掘調査が実施されました。
調査では、濠の肩や土塁の痕跡などが検出され、勝瑞城跡の範囲が確認されました。
勝瑞館跡第1次発掘調査
←溝から出土した大量のかわらけ
平成8年度の調査成果を受けて、周辺の地割り調査を実施しました。その結果、勝瑞城跡から南西に約150mの地点、長尾鉄工所の敷地に大規模な区画が確認されました。
そこは通称「お山」と呼ばれており、周囲より少し高い土地であったということです。
その地点で発掘調査を実施した結果、礎石や大量のかわらけが埋まっていた溝などが検出されました。
長尾鉄工所(当時)内での調査の現場
正貴寺跡第1次発掘調査
正貴寺跡から検出された礎石建物跡
勝瑞城跡から南東方向に約700m、JR勝瑞駅の西側に正喜地という小字があります。
周辺には五輪塔が散見でき、屋号を「寺門」とする一軒の家があります。従来からこの付近は三好氏の祈願寺であった正貴寺跡であると言い伝えられていました。
平成8年、農作業をしていた地権者より、「ビニールハウスのパイプが刺さらないので掘ってみると、大量の瓦が出てきた」との通報があり、 現地へ向かうとそこには中世の瓦が大量に埋まっていました。
翌年、確認調査を実施すると、そこからは大量の瓦が掘り出されその下から二間×
二間半の礎石建物跡が検出されました。
この付近の基盤層は砂地でしたが、その上に粘質土を敷き詰めた整地層が確認されました。寺の建物は、この整地層上に10㎝程の地固めの石を敷き詰め、さらに50㎝大の
礎石を置いて建てられていました。
出土した鬼瓦
出土遺物としては、鬼瓦を含む大量の瓦をはじめ、土師器皿や国内外産陶磁器、
寺院跡を思わせる五輪塔などがありました。
●正貴寺跡第1次調査から第3次調査のまとめ
平成8年度
●
発掘調査のあゆみ
●
平成10年度
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