「遊」の遺物では、サイコロ、独楽、羽子板、とんぼといった今とほとんど形の変わらないモノが並んでいます。
大きく異なるのは、当時雙六は盤上で行われていましたが、このような盤上遊技は博打であったということで、これは大人の遊びだったようです。
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「学」の遺物としては、硯があります。平成17年度に実施した勝瑞館跡第11次発掘調査 では硯の裏には人名が刻まれたものが出土しており、貴重な資料となっています。
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「祭」としては、祈り・まじない関係の遺物を紹介しています。
人間の死に対して、また様々な災害や疫病に対して科学的根拠の下に 対処する手段を 知らなかった当時の人々は、これらの札に渾身の願いを 込めたことでしょう。
ここに紹介して いる卒塔婆は、勝瑞館跡の濠の埋土から出土したモノですが、永禄七年五月廿七日の 紀年銘が見えます。遺跡の年代を考える上でも貴重な資料です。
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「戦」の関係として、武器・武具の類を紹介します。短刀や刀の柄をはじめとして、様々な刀装具が出土します。
鏃や、当時流行の最先端であった鉄砲の玉も出土しています。
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